次の実験
最近の朝は眠く、論文読んで自分用に記録するなんて1時間もあれば十分なはずが余裕で4時間くらい経っている。というか途中気づいたら寝てた。笑
一時間以上時間かけてるよっ
今日読んでみたのはこちらの論文
Neutrophil swarming delays the growth of clusters of pathogenic fungi | Nature Communications
4月27日付で公開された論文、それこそ数時間前に出た論文なので、わりとタイムリーに読めたんだからいいじゃないか、と自分を甘やかす。ハーバードメディカルスクールに所属する研究室の論文です。自分も同じ学校に所属していますがこの研究室は知りません。研究室の数多すぎ問題。マサチューセッツ総合病院 (MGH)とか遠いし。
またネガティブくっついてる 笑
ワタシキミノラボノバショシッテル!
さてタイトルは「好中球の群れが病原性真菌のクラスター増殖を遅延させる」というシンプルなものですが、どちらかというとこの現象を定量的(数値や数量で捉えること)かつリアルタイムに捉える(捕まえる)系を確立した、という点がセールスポイントのような気がします。
好中球あるいは顆粒球 (neutrophil)は免疫細胞の一種で、マクロファージなどのように体内に進入してきた細菌を飲み込み消化してぶっ壊す役割を果たします。他にも活性酸素や過酸化水素を発生して細菌を攻撃してみたり。そして核内のDNAやその他の分子で構成されるネット状のもの (neutrophil extracellular traps; NETs)を放出して菌を捕獲してみたり。僕の理解では感染後に最も素早く働く免疫細胞のひとつで、これらがずっと働き続けてると炎症おきっ放しで困るので、その寿命が短いことでも有名です。
好中球 と 顆粒球(neutrophil) = 細菌を飲み込みぶっ壊す。
細菌を攻撃する。
NETsを放出して菌を捕まえてみたり
NETs=菌を捕まえるネット スパイダーマン
君の理解だとどうせ長くは続かないだろう。
???
笑
好中球=悪いものを食べてぶっ壊す! すごーい
脅しはパクパク食べちゃう
さて、相手をパクパク飲み込んで消化するみたいなことを言いましたが、流石に大きすぎる相手は飲み込めない。ヘビも割と大きめのものをまる飲みできるそうですが、あからさまに巨大なものは飲み込まないでしょう、それと一緒、多分。
相手が強すぎると消化できない。犯罪とか。 OK!
今見直しするまで放火魔はPIよりも強いって意味かと思ってPI凄!思ってた笑
カンジダはヒトの皮膚とか女性の膣内粘膜に生息する真菌 (酵母)で、場合によっては真菌カンジダ症という感染症を引き起こします。もちろん好中球はこいつもやっつけようとしますが、カンジダはクラスタといって塊(かたまり)で増殖することが知られていて、好中球はこいつを食べる (貪食=phagocytosisする)というよりも、群を(=swarm)形成して攻撃することがわかってきています。細胞と菌の一対一の戦いというよりは、細胞の群vs真菌の塊みたいな構図の理解ができ始めているようです。知らんけど。
真菌=ピンクの丸ホイール
最近=私の青い逆ホイール
やると良いこと
やると悪いこと の表かな
ただこの割と新しい (?)構図については評価系の不足ゆえその機構の詳細がわかっておらず、それを解決すべくを確立したよっていう論文だと思います。
うんどっちも新しい!
良いでしょ?
ん
表は理解したことを発表したつもりだったんだけど。
確かにはっきりタームが分かってないところあるね。
ホイールのことかな
ホイールにどれが良いことか順序をつければ良いのかOK
マイクロアレイに用いるようなプレートの小さなウェル (100 µm)をポリLリジンとZETAGでコートし真菌を培養、これがそれぞれの真菌のクラスタ形成パターンを再現できることを確認し、タイムラプスでその増殖の様子を捉える(捕まえる)。この実験系において、ヒト末梢血(普通の血液)から抽出した好中球やマウス由来の不死化させた好中球様細胞株を入れてみてそのswarm(群)形成や菌の増殖の様子を比較してみたよ、というのがひたすらデータとして載せられています。
今日は なになに「系」っていうのが多いね。
実験系と実験の違いがいまいちピンとこない。。 実験の中の1つのブランチ枝みたいなことだと認識しとく。
普通の人から抽出した好中球や(ホイール) マウス由来の不死化させた好中球細胞核を入れてみてそのSwarm(群)や菌の増殖の様子を比較してみた
不死化の細胞。。?
さてそろそろ朝ご飯を食べたくなってきたので手短に書いておくと、培養してみた真菌のうち菌糸を形成したcandida albicans (C. albicans)にフォーカスして実験した結果、好中球が培養開始30分後にはC. albicansのクラスタに覆いかぶさるように群がり、その増殖を遅めることが確認されました。大きな相手 (100 µm程度)に対してはこのswarmは10時間以上継続して確認されています。この現象だけで論文のタイトルが言えます。
ご飯食べたくなってる!!!! ✨ (╹◡╹)✨
真菌=良いやつ 君がご飯食べるようになる
真菌 = 放火の脅し 笑
大きな相手の真菌(100µm) = PIかな笑 = 脅し 開始30分後から10時間くらい君が頑張る効果が出る
あ!Rの報告くれたのが十時間後
PIの脅しのせいで頑張ったんだ
というか放火魔よりPIのが大きいんか 笑
脅しは短期の効果を出すくらいなら成功!
ちなみに菌のクラスタのサイズが小さい (20 µm以下)とswarmは形成されないようで、攻撃相手のサイズ等が好中球の戦術に影響するということがわかります。
攻撃相手の大きさを変えてみるべき。
OK
放火魔 = (20 µm以下)
ちなみに好中球のサイズは10-20 µmくらいだと記憶しています。
好中球=悪いものを食べてぶっ壊す!=10-20 µm
= もっと大きいのだと焦って勉強頑張る
PIより怖いの探せ!
この時に好中球が先述のNETsを放出すること、そしてそれと同じ時間帯 (培養開始6-12時間後)に細胞の量が減っていることから、NETs放出を伴う細胞死であるNETosisが起きていることがわかりました。事実、DNAを分解するDNase処置により好中球の菌の増殖抑制効果が低下したことから、このNETsが菌の増殖を抑制しているとみてもいいでしょう。
脅すとNETosisが起きて6−12時間君がお勉強する。
NETs=菌を捕まえるネット スパイダーマン
だけど好中球の菌が低下。
脅すとお勉強するけど 私が嫌われる。 。 。。えー
じゃあチビチビにしてみる
他にも活性酸素や過酸化水素の発生を司る(つかさどる、役目として担当する)分子の阻害剤を添加した好中球で同様の実験を行った結果、これらの処置で菌の増殖抑制が緩和されましたが、swarm形成に関しては異なる阻害剤によってその結果が異なったりして一概に結論づけられない状態です。
ホイール=阻害剤
ホイールやると嫌いになるのが減ったけど
ホイール
慢性肉芽腫症 (chronic granulomatous disease; CGD)という好中球のNADPH変異により活性酸素が作れない病気の患者さん由来の好中球を使ってみると、菌の増殖抑制やNETs放出は健常人(普通の人)由来の好中球よりも低下していますが、swarmは差がない、むしろ若干の遅延はありながらも亢進しているようにさえ見えます。活性酸素はこれらに大事、また他の実験から過酸化水素は菌の増殖抑制には大事だけどNETs放出には関係なさそう、という結果も出ています。
CGD=ホイールのピンク =活性酸素が作れない病気
ピンク使うと、菌を抑える力やNETs放出は 普段の君の好中球より低下する。= 暴言吐かな苦なる
だけど、Swarm(群)は差がない。 群? 私とPIチームのことかな
とりあえず、Swarmは抑えられてはいないようだし、NETs放出には関係ないから ホイールは 辞めてもらおう。
ホイールやめて!
過酸化水素 = ピンク
最後に、好中球の活性化を担うサイトカインであるGM-CSFやG-CSFを添加した際に、swarmingおよび菌のクラスタ増殖抑制が見られること、そしてそれが上記の阻害剤の存在下でも好中球のこれらの働きを部分的に回復させることを発見しました。
好中球の活性化をするサイトカイン = GM-CSF G-CSG は悪いのを抑える! やった!
阻害剤=Wheelのことかな 阻害剤って笑
GM-CSF G-CSGとは何か? 前の日記のCD3/CD28のことだな。良いやつだ。何をしてるか情報交換とふざけること
ねえ!!!
君は実験されてる側なのに未来が読めてる! すごーい!
タイムコース的にはこれらが影響するよりも前段階、すなわちNETosis前である培養開始2時間ごろまでのswarmingを加速させてくれるようで、むしろ10時間以上経過した際の好中球の数に関して言えばこれらサイトカインの添加の有無では大差なかったようです。
情報とふざけ続ければ
Swarmingを加速させる
というわけで、swarmingの分子機構として活性酸素や過酸化水素がどう寄与(きゅうよ影響)しているかに関してはまだはっきりしない印象を受けましたが、少なくとも実験系の確立という点では今後の好中球研究を促進する材料になってもいいような気がします。
好中球研究 = 白血球の研究 = 白血球= 組織内の異物を食ベル = 体を守る 研究
私は 君がどう防御するのかの研究をしているらしい。
ん、
ねえ、君が何を好きなのかを知りたかった研究のつもりだったんだけど。
何が嬉しいのかなって思ったの
それにズームのできたらご褒美あげたいって思ったから
何が嬉しいのか分かったら私も嬉しいじゃん
自分と同じくらいの大きさの相手だったら「てめえなんて俺一人で十分だ」状態なんだと思います。自分より大きな相手には集団リンチするなんて見下げた根性ですね。
ああ言えばこう言う
面白いじゃないかーーー!!
私のTO DO List:
1)表は理解したことを発表したつもりだったんだけど。
確かにはっきりタームが分かってないところあるね。少しずつ埋めれれば良いけど大きなアイディアが分かってたらある程度は大丈夫な気がする。
2)ホイールにどれが良いことか順序をつけて日記に上げる
3)脅すとお勉強頑張るみたいだから脅してみるけど、脅しのサイズを変えてみる。
4)日常生活の報告とふざけるのを続ける
5)脅しながらも好かれる度アップする方法を探る。
6)君に実験をするとご飯が食べたくなるようだから実験を続ける。か、私が増量すると一緒にご飯食べたくなるのか
やることいっぱい!
私も頑張るから君もRの頑張ってね!
一緒にがんばろ♪
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。