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砂糖15 ー トレイニング

最後には、じゃあマウスの嗜好性って人為的(人工的に)に操作可能なのか?という問いにYESで答えて終了です。つまり、cNST領域においてグルコースで活性化する神経群においてプロエンケファリン(Penk)の発現が高いことを見つけたので、このPenk陽性の神経細胞特異的にとある遺伝子を発現させます。それがhMS3Dqという、クロザピン (clozapine)という薬剤の受容体です。このマウスに二つの水を用意します。チェリー味の水、グレープ味の水。これらは人工甘味料で甘くしたものですが、チェリー味の方が甘く設定しています。この場合、両者の甘さが違うので、同じ人工甘味料でもチェリー味ばっかり飲むようになるわけです。
ここで、グレープ味の方にクロザピンを混ぜてみます。狙いとしては、飲んだクロザピンが直接cNSTの細胞をhMS3Dqを介して活性化させてしまえば、砂糖で腸から活性化させた場合と同じように嗜好性を獲得するんじゃないかってことです。その結果、見事マウスはクロザピンを混ぜた場合のみグレープ味もちゃんと飲むようになりました。嗜好性としては、元は8割くらいチェリー味を飲んでいたのに、5ー6割くらいでグレープ味も飲むようになった感じです。


私の好みは人工的に操作可能なのか?
YESらしい。 私はトレイニングされてるの? 


Penk=cNSTの中で、優しいのが好きな種類。
hMS3Dq、(別名クロザピン)ー薬を受け入れる受容体(受け皿)。


優しいのが好きな私に 遺伝子を発現させた。 (私が何かを発信した。)


それがクロザピン。 (え)


チェリー味の水、グレープ味の水。 どっちも嘘の優しさだけど、チェリーの方が優しくしてみた。そしたら私はチェリーのが好き。
狙いは、飲んだクロザピン(薬を受け入れる受け皿)が直接 cNST(嬉しくなる)


また重要なとこが難しい。。



間接的な優しさも察せるようになりましょう! 
ということかな。